出演・制作総指揮
羽生結弦
(2014ソチオリンピック金メダル/2018平昌オリンピック金メダル)
世界にはいろんな色があって、私たちは生きていく中で知っていく。それを成長と呼んだりもするのかなと、思っています。私たちが持つ、色を認識する細胞たちは、皆それぞれ違っていて、誰一人として同じ色を見ることができないのかもしれません。だからこそ世界はとても綺麗で、いろんな感情に溢れていて、それを知る喜びと、それらを共有し、分かり合える幸せもあるのではないかと思っています。
第2部『Prequel:BeforetheWHITE』は続くICESTORY 4thへとつながる前日譚です。MIKIKO先生と原摩利彦さん、そして映像とスケートとで描かれた色たちを知った後、皆さんにはどんな世界が見えるでしょうか。
羽生結弦
演 出
MIKIKO
羽生くんは音楽を聴き、頭の中で表現を深める時、耳で色を聴いているような、目で音色を見ているような、不思議な表情をします。今回羽生くんから産まれた物語を読んだ時、彼の表現の一番深い場所を少しだけ覗かせてもらった気がしました。暗闇の中にやっと見つけた光、少しずつ世界の色を知っていく喜びと怖さ。原摩利彦さんの音楽と、更に研ぎ澄まされた羽生くんの身体によって、今回もまた簡単に言葉にするのが難しい「なんじゃこりゃ?」が産まれました。
4作品目にして、原始的な”ゼロ”の表現へと辿り着いた羽生くん。ここからどんな色を知り、どんな世界を見せてくれるのか楽しみでなりません。
MIKIKO
音 楽
原摩利彦
初めてアイスショーのための音楽を書きました。最初に羽生結弦さんご本人がこのプロジェクトについて、自ら作成した資料とともにお話してくれました。私の音楽をしっかり聴き込んでくれていたことが伝わり、とても嬉しかったのを覚えています。
何度目かの打ち合わせで、途中までできた音楽を再生すると、羽生さんはすっと手を上げました。彼の指先が描く曲線を目の前にして、氷上に立ち上がる美しい時間を想像し、きっとうまくいくと自分の音楽に確信が持てました。
原摩利彦
Profile
京都大学教育学部卒業。静けさの中の強さを軸にピアノを中心とした室内楽やフィールドレコーディング、電子音を用いた音響作品を制作する。これまで様々なジャンルの音楽を制作。昨年は、大ヒットした映画「国宝」の音楽担当、主題歌制作を手掛け、第49回日本アカデミー賞にて、最優秀音楽賞と主題歌賞をW受賞。